りえこ先生の人にも動物にも役立つホリスティック・ケア豆知識

                                〜冬 編〜


 冬になると風邪を引く人やペットがいます。基本的に夏風邪と冬風邪は東洋医学的に言うと質が違う場合があるのですが、冬は基本的に冷えからの風邪、夏は身体は冷たいものを食べ過ぎたり、エアコンにあたり過ぎてなどで、身体が緩んで風邪を引くことが多いのです。

 みなさんは風邪の時どのような対処をしていらっしゃいますか?私は夫と知り合うまで病気のオンパレードをしてきた人間なので、当然風邪も引きやすい体でした。ですので風邪を引くと「病院に行って薬をもらうなり、注射をしてもらう」ということが当たり前のようになっていました。ところが友達に聞くと多くの子が「風邪くらいで病院なんて行かないよ」とのことを言うのです。これは子供時代、風邪等の比較的軽い病気に対して親がどのように対処していたかが大きな影響になっているのではないかと思える回答が友人達からも多く返ってきました。「うちのお母さんは風邪にはかりんあめを用意してくれてたから。」「うちの場合はくず湯だよ。」などと当時聞いたときでも、結構民間療法をしていた家庭も昔は多かったことが分かりました。私が子供時代は当時ではまだ珍しくうちの両親はフルタイムでの共働きをしていました。もちろん保育園も今ほど一般的ではなかったと思われますので、うちは父の母と父の姉・妹たちと8人で同居生活をしていました。それでも私や姉は祖母や家事一切をしてくれていた一番上の伯母にとっては、いわば「大切なお預かりの身」だったということと、母も仕事が忙しいので病気で私たちが長く寝込むと大変になるというポジションの役職でもあったためでしょう。何かというと少し調子が悪いと「病院に行きなさい」が口癖でした。そのため、小さな病気でも病院に行くことはうちではスタンダードだったのです。夫が私と初めて一緒に仕事をしたとき「なんて、顔色が悪い子なんだろう」と思ったそうですが、その持ち歩いている薬の数の多さにも驚いたそうです。私の薬物依存(<笑>?)を変えてくれたのが、夫との出会いと結婚までの道程だったと言えると思います。

 話を風邪に戻しますが、基本的に「風邪」は一般的な西洋医学のお薬では治すことはできません。「えっ?だって、風邪薬って処方されるでしょう?それに飲んで治ってるけど?」と思われる方もいるでしょう。実は・・・風邪薬として処方されているお薬の大半は「抗生物質」なのです。抗生物質は菌を殺す作用はあっても、ウイルスには効果がないのです。風邪は「風邪菌」という言い方をする人もいるので、菌だと思っている方もいるかもしれませんが、多くの方がご存知の通りそれは「ウイルス」なので、抗生物質は効かないのです。ではなぜ抗生物質が風邪薬として処方されているのでしょう?

 それはまず実際「風邪を治したい」といって来られる方が多いからで、病院やお医者さんとしては、そのニーズに対処しておられるわけです。。抗生物質は前述のように「菌」には対処します。ですので、風邪によって増える腸内の悪玉菌や、その他の体内に侵入してきた菌を排除するはたらきは抗生物質にはあるのです。ですが同時に抗生物質は善玉菌も殺してしまいます。そのため、胃腸の調子が抗生物質を飲むことによって悪くなることが多いため、一緒に胃腸の薬を出されるというわけなのです。つまり、風邪によって二次的に増えてくる身体にとっては都合の悪い菌を抑えることを抗生物質はしているだけであって、決して風邪のウイルスにダイレクトに効いているわけではないのです。ではなぜ治るのか・・・。答えはただ1つ日にちが解決しているのです。もちろん抗生物質によって二次的に都合の悪い菌に作用している効果も少しはあるのですが、同時に善玉菌もやられてしまうため、かえって治るのに時間がかかってしまうこともあります。ウイルス自体はウイルスの進入によって、低下した自己免疫力が「ようし、ウイルスに対して索を取るぞ」という準備ができれば、治ってしまいます。何か既に持病のある方でそれを治すのに免疫力を使っている方にはそれなりの対処が必要ですが、それ以外に健康な方であれば、何も特別にしなくても、日にちが解決してくれている・・・そういうことが多いのが風邪の発症から治癒までのプロセスなのです。

もう1つ豆知識として・・・風邪は口や鼻から移る・・・そう思っている方が多いのですが、実はその多くのウイルスは「腸の粘膜」から侵入しています。ですから食べすぎ飲みすぎなどで胃腸が消化にエネルギーをたくさん使って、外部のバリアに対して無防備な状態のときに風邪を引きやすくなるのです。そのため冬になって宴会続きになると風邪を引きやすくなる・・・・もちろん他人と大勢で会話をする機会も増えるので、風邪ウイルスも飛びやすくなるんですね。そのうえに空気が乾燥しているため体中の粘膜もバリアを張りにくい状態になりやすいのです。

ではペットは?というと・・・当然ペットは宴会などに何度も出かけたりはしないでしょうが、室内も外も乾燥している上に、室内では快適なエアコンやストーブがついていて、外は寒い・・・そんな温度差に人間は上着を着たり脱いだり調節を自分でできますが、彼らは全て被毛で対処しているので、温度差からも風邪を引きやすくなります。あとは時期的に、無意識にご家族の方も「宴会でお土産もらったから」「クリスマスケーキの残り少しくらいあげてもいいよね?」などとやってしまいがちな時期です。そのためペットも風邪を引きやすくなるのです。ちなみにペットの風邪はウイルスの型が違うので、人には移りませんし、人の風邪も彼らに移ることはありません。ただよくご家族の方からは「いつも同じ時期に競争のように、片方が引いたら片方が風邪になるんです。移ってるんでしょうか?」と聞かれることがあります。それは生活習慣が似通っていたり、あとは精神的な面でご家族が忙しくなったりすることでペットが精神的に共鳴してしまうことがあります。ウイルス自体の型が違うため「移しあう」ということはありませんが、生活習慣と精神面との関連で同じ時期に風邪を引きやすくなるということはあるので、そうした部分で思い当たられることがないかどうかを、ご家族でぜひ見直されてみて下さい。
                              



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